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「これは経費で落ちません!〜経理部の森若さん〜」を読んだので

2017/08/11

チカログをご覧いただきありがとうございます。
三樹チカ( @_mikichika )です。

これは経費で落ちません!

集英社オレンジ文庫
著:青木祐子
これは経費で落ちません!〜経理部の森若さん〜

あらすじ
森若沙名子、27歳、彼氏なし。入社以来、経理一筋。
きっちりとした労働と、適正な給料。過剰なものも足りないものもない、完璧な生活をおくっている、はずだった。最近、そんな気配のなかった同期に恋人ができて、少し迷いが生じている。ある日、営業部のエース・山田太陽が持ち込んだ領収書には「4800円、たこ焼き代」。経理からは社内の人間模様が見えてくる?

だいたいの社員は、入社するとすこしずつずるくなる。

2017年一冊目。
去年のクリスマスにプレゼントしていただいた本。
以前本屋で見かけて気になっていたものだったので、仕事初めの日の通勤電車で読み始めました。計2〜3時間くらいで読了。

表紙の女性(森若さん)がキリっとした顔立ちなので性格きつめ?と思って読み始めると、確かにお仕事はしっかり、自分の時間も大切にするデキ女だけど年相応に可愛いものや飾ることが好きなOLさん。
オンオフがしっかりしているところがとても好印象。

森若さんの勤める会社の設定が私とは異業種すぎて、でもわかりやすくて、ちゃんとストーリーが入ってくるのでとても読みやすかった。
(設定難しすぎるとだんだん置いていかれる時あるある。)
4話あるなかで1話ずつ完結しつつもちゃんと物語が進んでいくのでぐいぐい読めちゃった。

わたしの生活は完璧である、と沙名子は思う。これ以上ないくらい。
ひっかかりはなにもない。足りないと思うものも過剰なものもない。きっちりと働いて責任を果たし、働いた分の給料を適正にもらい、自分のために使う。
会社にも、他人にも。与えられた以上のものは求めず、求められた以上のものは与えない。
沙名子は、イーブンという言葉が好きである。フェアという言葉よりもわかりやすい。
入ってくるものと出ていくものが同じであること。差し引きゼロ。すべてにおいてどちらの負担にもならないこと。
今はその状態だ。これで満足。

週末、自室で自分の時間を過ごしながら森若さんが考える「完璧」はやろうと思うとものすごく難しいと私は思う。
自分の人生で(まして27歳時に)自分の生活は完璧だと思えただろうか?
答えは否だが、脱線しかけるのでここまで。

紆余曲折ある中で、あらすじに出てくる営業部のエース山田太陽が森若さんの心をかき乱しにくる。突然の春の予感に焦る森若さん。可愛い。
がちがち恋愛ものではないけど、こういう要素があるとやっぱり人を変えるのは恋なのかも知れないと考えさせられます。

自分にとっての「理想」や「完璧」はどんなことだろう

私の思う「完璧」で「理想」な状態は
きちんと仕事をこなし、生活を過ごす」冒頭の森若さんかも知れない。
過不足なく、今週もちゃんと過ごせたなと思える週末。
月曜日の朝をすっきり迎えられる、そんな2017年を送りたいと思う次第。

森若さんが今までの自分と戦うように人となりに変化を持たせていく流れがとても胸きゅんしましたので興味もっていただけた方には読んで欲しい一冊です。

 

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