モノログ

食と恋を文字で飲み込む。夏生さえり「口説き文句は決めている」で私も来世の口説き文句は決まった。

購入してから時間が経ってしまいましたが、
寒い季節こそ恋の話しようよ!という無茶苦茶理論で書きます。

チカログをご覧くださりありがとうございます。
三樹チカ(@_mikichika)です。

恋がしたくなる。誰かとご飯を食べたくなる。

Twitterでも度々言ってますが「食べる姿」に執着があります。

 

この「口説き文句は決めている」はアマノ食堂で連載されているもので私も毎回更新を楽しみにしています。
書籍化本当に嬉しかったー!

食べている姿って無防備で好きだ。

無防備になりきれない人とご飯を食べる緊張感も好きだ。

会話が少なくても同じ物食べている時は多分それだけでよくて、例えば自分が作った親子丼を「おいしかった」って最後に一言もらえたらそれで満たされちゃうような、そういう幸せな食事。
って書いててせめてオムライスにすればかわいげあったかなと思い直したけどそのままにしておく。
だいたい同じ材料(お米と卵と鶏肉とたまねぎ)でも私はオムライスじゃなくて親子丼を作る女ということだ。かわいげは来世に期待しよう。

(近年食べたなかでも最高に卵がのみもの!だったオムライス。)

というわけで最高ポイントあげていくよ!

さえりさんの男の子の描写が最高

実体験の話もあるけれど、さえりさんの理想の男の子との恋する日常がつづられた妄想(本当はさえりさん実体験オンリーかもしれないけど、妄想にすることで世間の恋したい女子たちをきゅんきゅんさせる優しさなのかもしれない。さえりさんバファリン説)なのでエッセイのような人の日記を覗く感覚より、友達と「こんな恋がしたーい!」みたいな深夜のファミレスでする恋バナに近いと私は感じている。

黒髪でくせっけ(ゆるふわパーマ)、細身でちょっと猫背気味。
物腰はやわらかくて女の子を大事にしてくれる男の子。

それは萌えるわ、と思ったアナタ。買いましょう。
さえりさんの書く男の子はみんな優しくて彼女(この場合は自分と仮定してもよい)が好きで仕方ない男の子ばっかり。
甘やかしてくれる男の子も、甘えてくれる男の子もいます。その辺のギャルゲーよりリアルでニッチな男の子が揃ってます。

恋愛小説と違ってやきもきしないのが最高。

活字で胸キュンしたいなら小説読めばいいじゃないって思ったアナタ。
胸キュンまでの道のり遠くないです?恋愛小説。

いや、恋愛小説もすごく好きです。主人公たちの気持ちのすれ違い、ひと修羅場、そしてハッピーエンド(個人の偏見です)。
それもいいんだけど。例えばちょっと幸せな気持ちになって眠りにつきたい時。
5分あればそれが叶う。

個人的に幸福度高いお話のタイトルだけご紹介。

ラーメンの誘惑に負ける夜
映画館は恋のためにある
幸福な朝食
彼に振る舞うオムライス
理想のピクニックデート
秋に似合う恋

幸福度と糖度も高めなので眠る前に読むと「私だってこんな恋人とこんな恋がしたいよ!」というフラストレーション爆発して眠れないかもしれないけど。
それでも眠る前の数分、さえりさんの物語で暖まったら寒い夜も心地よく眠れるんじゃないかなって。いい夢見れそう。

「あーそれ、あるある!」描写が最高。

さえりさんの言葉のすごいところは、ほどよい距離感にあると思う。

超意識高い、高飛車な女にだってなれそうなくらい綺麗と可愛いを兼ね備えたお顔立ちをしているのに嫌みな感じがまったくない。等身大(という表現が適切かわからないけれど)でいてくれるからこそ、そしてそれを隠さず女の子のかっこわるいところもさらっと書いて「さえりさんでもそんな風に思うのか」と親近感を持たせてくれるところ。
これって結構すごいことなんじゃないかな。

「疲れて帰った日」という中の、妄想ストーリーの後こんな一文がある

こういう夜さえあればがんばれる。と、いつも思う。悲しいかな、こういう夜は一度もない。がんばる女の子には。こういう恋人がセットで配布されたらいいのに、と半ば理不尽に怒りながら夜道を歩く。

私も首を縦に降りまくった。
とにかくさえりさんの優しさと、寂しがりなところと、愛されたいっていう素直な気持ちがこの本を作ったのだとしたら、世の中の女の子はみんな読んでみんな「愛されたい」って思っていいんだって次の日もがんばってほしい。

がんばってる女の子って最高に可愛い。

「口説き文句は決めている」は男子諸君にも読んでもらいたい!

別にね、こんな恋人になれなんて言わないけれど女の子はこんなことも考えているんだよっていうひとつのアンサーがあると思うので。あとは自分の彼女がこんな風に考えてオムライス作ってくれてるかもって気付けば、にこっと笑って「おいしいよ」って言えば、幸せになれるんだから最高じゃない?ねえねえ!

私は来世、男の子に生まれて好きな子が出来たなら、
「きみは他とはぜんぜんちがう」きみは特別だって言ってあげたい。

-モノログ,
-,

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。